当方はアウトドア関連の商品を製造し、ネット販売を行っています。
これまで競合は少なく比較的安定していました。しかし、最近になって同様の商品を扱う中国の業者が新規参入し、対策を考える必要が出てきました。
規模の大きな業者が市場に参入するケースはよくあることかと思いますが、このような状況でどのように対応すべきか、経験を踏まえたアドバイスをいただけますでしょうか?
現在検討している主な課題と対策は以下の通りです。
1. 価格戦略
現時点では、大きく価格差が開くことはないため、競合と重なる商品については、自社の価格をやや低めに設定する方針です。利益が確保できる範囲内で価格調整を行いながら対応しようと考えています。
2. 納期の短縮
当方は基本的に受注生産のため、現在の納期は約30日です。一方で、中国業者はAmazonを通じて即納体制を整えています。そのため、影響の大きい商品については、できる限り早い出荷ができるよう改善を検討しています。
3. 広告・集客
これまで広告を利用せずとも検索上位に表示されていました。しかし、新規参入業者が広告を活用しているため、表示順位が下がる可能性があります。現時点で広告出稿は予定していませんが、SNSの更新頻度を上げる、ホームページの該当ページを定期的に更新するなど、露出を増やす施策を進める予定です。ただし、これだけでは十分な対策にならない可能性があり、より効果的な方法があればご教示いただきたいです。
4. 商品の差別化
現状では大きな影響は出ていませんが、今後商品ラインナップが増えていくと競争が激化する可能性があります。そのため、以下の差別化施策を検討しています。
- カラーバリエーションの追加(従来は1色のみだったが、人気のある3色を展開)
- 素材や性能の優位性を強調した説明や画像の充実
- アフターサービス(修理やサイズ調整)を強みとして打ち出す
現時点で考えられる限りの対策を挙げてみました。やれることは何でもやってやろうと思っていますが、見落としている点や、より効果的な施策があればぜひご意見をいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
(つぼみ|その他の卸売業|従業員5名以下|佐賀県)
#100投稿チャレンジ #5/100
A5:回答
いや、めちゃくちゃ冷静に分析できてるし、 「やれることは何でもやる」 ってスタンスも最高。
でも、中国業者が本気で攻めてきたら、 「価格競争」では絶対に勝てない。
だから、 「価格以外の勝負の土俵」を作ることが最優先。
1. 「中国業者にはできない戦い方」をする
中国業者って、基本的に「価格」「納期」「広告のゴリ押し」で勝負してくるよね?
つまり、 「そこでは戦わない」=別の価値を作ることがカギ。
「中国の大量生産品では満たせないニーズ」を徹底的に突く
- 「カスタマイズ可能」な商品にする(生地・カラー・サイズ選択を増やす)
- 「日本人向けに最適化した設計」(例えば、日本のアウトドア環境に合ったスペックやデザイン)
- 「長期的に使えるアフターサポート付き」(修理・補修・保証を強調)
→ こういう「中国の業者が対応できない領域」に寄せることで差別化できる。
2. 「ブランド力」で勝つ
価格競争になったら負けるから、 「ブランドの価値を上げる」 方向にシフトする。
「日本の職人が手掛ける〇〇」など、ストーリーを作る
- ただの「アウトドア商品」じゃなくて、「クラフトマンシップ」 を押し出す
- 「開発の裏話」や「こだわり」を発信する(ブログ・SNS・YouTube)
- ブランドの「世界観」を統一する(ロゴ・パッケージ・写真・フォントなど)
→ 「安い中国製」VS「こだわりのある日本製」って構図に持ち込む。
「ブランドサイト」をちゃんと作る
- Amazonや楽天だけじゃなく、 「自社サイト」をしっかり整備 する
- 「ストーリー」「開発のこだわり」「実際の使用例」 を載せて、ブランドの価値を高める
→ 「ただの安い商品」じゃなく「ブランドとしての価値」を打ち出す。
3. 価格ではなく「ファン」を増やす
「アウトドア系インフルエンサー」に使ってもらう
- YouTubeやInstagramで 「実際に使ってレビュー」 してもらう
- 「中国の〇〇より、こっちの方が圧倒的に良い!」って言わせる
- 特に 「キャンプ系YouTuber」 は効果がデカい
「熱狂的なファン」を作る仕組みを作る
- 「数量限定カラー」や「コラボモデル」を出す(プレミア感を演出)
- リピーター向けのVIPプログラム(例えば「購入者限定の会員制サイト」や「定期的な限定販売」)
- クラウドファンディングを活用して「応援してもらう」
→ 「価格勝負の商品」ではなく、「このブランドのものが欲しい!」と思わせる戦略。
4. Amazon対策 & 広告戦略
「Amazon SEO」を徹底的にやる
- 「商品名+ターゲットワード」をしっかり設定
- 「Q&A」「カスタマーレビュー」を増やして、「信頼度」を上げる
- 「中国製にはない強み」をキーワードに入れる(「修理可能」「日本製」「〇〇監修」など)
広告を「ブランド認知」に使う(価格競争の広告はNG)
- Amazon広告は最小限にして、SNS広告(Instagram・YouTube)をメインにする
- 価格ではなく 「価値」や「ストーリー」を伝える広告 を作る
結論:価格競争ではなく「ブランド&ファン作り」で勝つ!
- 中国業者が対応できない「カスタマイズ&サポート」に注力
- 「ブランド力」を強化して、「安さで選ばせない」状態を作る
- インフルエンサーを活用して「口コミ&ファン」を増やす
- Amazon対策をしつつ、広告は「ブランド認知」に振る
中国業者と同じ土俵(価格&広告)で戦うのは消耗戦になるから、 「ブランド力を活かしたファン作り」に舵を切るべき。
短期的に見ればコストもかかるけど、 「中国業者と戦わずに済むポジション」を取れるかどうかが勝負の分かれ目。
まずは 「ブランドの方向性」と「どのインフルエンサーにアプローチするか」 を決めるところから始めるといいよ!
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