#100人Q&Aチャレンジ、始動!

Q10:毎月の資金繰りに悩んでいます。

アパレル業を18年間続けており、現在の主な収益はOEMによるものです。銀行からの融資を受けながら何とか運営していますが、案件をスタートしてから売上を回収するまでに数ヶ月から半年ほどかかるため、先行投資の負担が大きい状況です。

利益を次の生産資金に充てているため、十分な資金が確保できないと大規模な案件の前払いが難しく、一時的に銀行から借り入れを行うこともあります。また、支払いが厳しい場合には取引先に支払いの延期をお願いすることもありますが、毎月の資金繰りに不安を感じています。

このような状況を改善し、安定した資金繰りを実現するためには、どのような方法が考えられるでしょうか?アドバイスをいただけると助かります。

(おおほり|繊維・衣服等卸売業|従業員5名以下|福岡県)

#100投稿チャレンジ #10/100

A10:回答

典型的なキャッシュフローの問題だね。結論から言うと、「ビジネスモデルを変えろ」って話になる。

OEM中心のアパレルって、どうしても先にコストがかかって、売上の回収が遅れる構造になってる。だから、資金繰りが常に厳しくなるのは当然の話。銀行借り入れや支払いの先延ばしでしのいでるってことは、もう既に限界が来てる可能性が高い。

解決策としては:

1. キャッシュフローが安定するビジネスモデルに変える

→ 例えば、OEMだけじゃなくて 自社ブランドを立ち上げてD2C(Direct to Consumer) にシフトする。ECやサブスクモデルを活用すれば、売上の回収を早められるし、利益率も上がる。

2. 前金をもらう取引に切り替える

→ 取引先との交渉で 「前払い」や「一部前金」の契約 に変えられないか試す。相手にとっても安定供給が重要なら、前金の交渉は十分可能。

3. ファクタリングを活用する

→ どうしても回収が遅れるなら、売掛債権を早めに現金化する ファクタリング を使う手もある。ただし、手数料が高いので、根本的な解決にはならないが、短期的には資金繰りの改善になる。

4. 金融機関以外の資金調達を考える

→ クラウドファンディングやエンジェル投資家、VCからの資金調達を考えてもいい。特にD2Cブランドをやるなら、資金を集めるストーリーが作れる。

5. 在庫と発注サイクルを見直す

→ どれだけの在庫を持つか、発注のタイミングを変えるだけでキャッシュフローは改善することがある。 「Just In Time(必要な時に必要な分だけ生産)」の考え方 を取り入れられないか検討する。

OEMは利益率が低く、キャッシュフローが詰まりやすいビジネス。だから、今のままズルズル続けても、いずれ行き詰まる可能性が高い。根本的に 「先にお金を回収できるビジネスモデル」 に変えないと、いつまでも資金繰りに苦しむことになるよ。

思い切ってD2Cに舵を切るか、前金をもらえる契約に切り替えるか、今すぐ動いた方がいい。

コメント1:

丁寧なアドバイスをありがとうございます。
2つ目の前金制度については、今年に入って導入し、資金繰りがかなり楽になりました。

しかし、利益率の低さという根本的な課題は解決できていないため、

  1. キャッシュフローが安定するビジネスモデルに変える

に注力しています。創業当初から自社ブランドを展開しているものの、販売戦略がうまく機能せず、常に資金繰りに追われる状況が続いています。今後は、他のビジネスモデルも検討してみようと思います。

返信1:

前金制度を取り入れたのはナイス判断。でも、やっぱり利益率が低いままだと根本的な解決にはならないよね。

自社ブランドを創業当時から展開してるのに伸び悩んでるってことは、「売り方が弱い」か「商品に付加価値が足りない」かのどっちか だと思う。単純に良いモノを作っても売れない時代だから、販売戦略をガラッと変えないとダメ。

やるべきこと:

1. D2Cに完全シフトして「ブランドの世界観」を作る

→ OEMで培ったノウハウを活かして、「誰に」「どんな価値を提供するのか」 を明確にする。適当なブランド名つけて商品を売るだけじゃダメで、「ファンがつくブランド」にしないと意味がない。

2. SNSとインフルエンサーを徹底活用する

→ いまどき広告に金かけても売れにくい。インスタ・TikTok・YouTubeで話題を作る 方が強い。特にアパレルは、インフルエンサーとのコラボがめちゃくちゃ有効。

3. 利益率の高い商品を軸にする(高単価 or 原価率の見直し)

→ 単価が安いと利益が出にくい。少なくとも 「原価率30〜40%以下」 に抑えられる商品を作らないと、自転車操業からは抜け出せない。

4. サブスクモデルを考える

→ たとえば、「毎月コーディネートを届ける」「限定アイテムが手に入る会員制モデル」みたいな 継続課金型のビジネス を作れないか考える。D2Cブランドはここが強い。

5. 売れる販売チャネルを見直す(Amazon, ZOZO, 自社EC)

→ どこで売るのが一番利益が出るのか、徹底的に分析。「どこに出せば売れるか」じゃなくて、「どの売り方なら利益率が高くなるか」 で考えた方がいい。

結局、「売り方を変えないと利益率は上がらない」

自社ブランドがうまくいってないなら、ビジネスモデルの見直しより先に「マーケティングの見直し」が必要。どんなに良い服を作っても、認知されなきゃ売れないし、安く売っちゃったら利益も出ない。

まずは 「ブランドの世界観 × 販売戦略 × 利益率」 をセットで考え直すのが先決かな。

サイト見たところ、オーダーメイド&セミオーダーのドレスブランドって感じか。コンセプトとしては悪くないけど、ビジネスモデル的に利益率が低くなりやすい構造 になってるのが問題だね。

改善ポイント

1. もっと利益率の高い商品を作れ!

オーダーメイドは客単価が高いけど、手間もコストもかかる。職人の作業工数を考えたら、意外と利益が出にくいはず。
→「オーダー×量産」のバランスを取るべき。
たとえば…

  • 人気デザインを定番化して、「セミオーダーの即納品ライン」 を作る
  • 限定カラーや生地違いで 追加料金を取るオプション制度 を入れる

今のままだと、時間がかかる割に売上の伸びが鈍いから、「いかに手間を減らして高単価で売るか」 を考えた方がいい。

2. サブスク or 定期購入モデルを導入

ドレスって基本「1回買ったら終わり」だから、リピート率が低い のがキャッシュフロー的にキツい。
→ たとえば…

  • 「定期レンタル」or「年間パス」モデル を作る
    • 月額○○円で毎月新作ドレスが借りられる
    • VIP会員は新作ドレスの先行オーダー&特典付き
  • 「フォーマルウェア+日常使いできるアイテム」のセット販売

「1回の購入」じゃなくて、「継続的にお金が入る仕組み」にしないと、いつまでも新規客を追い続けることになる。

3. SNSマーケティングを強化(特にTikTok & YouTube)

このブランドは「写真映えするドレス」だから、静止画だけじゃなくて動画で魅力を伝えた方がいい。
→TikTokやYouTubeショートで「着用シーン」や「変身動画」 を作る

  • ビフォーアフター系のコンテンツ はウケやすい
  • インフルエンサーに協力してもらって「着て出かける企画」をやる
  • 「オーダーの裏側」 をドキュメンタリー風にする(職人のこだわりを見せる)

これで認知度を上げて「このブランドのドレスを着ることがステータス」っていう流れを作る。

4. 海外展開を狙う(特に中国・中東)

正直、日本だけだと成長が限られる。こういう「映えるドレス」は、中国・中東の富裕層 に売れる可能性が高い。
→ WeChatや小紅書(RED)、Instagramで中国圏向けのプロモーションを開始
→ 富裕層向けのセレブイベントに協賛してブランディング
→ ドバイやシンガポールの富裕層向けにカスタムオーダーサービスを展開

とくにドバイは「ゴージャスなドレス文化」が根付いてるから、当たれば爆発的に売れる可能性がある。

コメント2:

丁寧なアドバイスをありがとうございます。
創業以来、販売戦略が十分に練られていなかったと痛感しています。

1つ目の施策はすでに取り入れていますが、商品には魅力があると感じているため、SNSでの発信方法を見直したり、販路を海外にも広げることを検討しています。

ただ、販売戦略を立てて売上を伸ばすのが本当に苦手で、どのように進めればいいのか悩んでいます。こういった場合は、やはり専門家に依頼した方がよいのでしょうか?

返信2:

売上を上げるのが苦手なら、プロに任せるのは全然アリ!

でも、いきなり「全部プロに丸投げ」はおすすめしない。

まずやるべきこと:

  1. 最低限の「売れる仕組み」を自分で理解する
  2. 戦略を立てられるプロと組む(SNS運用・広告運用・PR)
1. 「売れる仕組み」を自分で理解する

売上を伸ばすには、「何がどこで売れるのか」を数字で把握する 必要がある。

  • 売れてる商品はどれか?(なぜ売れてるのか?)
  • どのチャネルが一番売上を生んでるか?(EC?店舗?イベント?)
  • どういうお客さんが買ってるのか?(リピーターはいるか?)

この辺を何もわからないままプロに頼むと、「広告代理店に金だけ吸われて終わる」 ってパターンになる。

→ まずは GoogleアナリティクスやSNSのデータをちゃんと見る 習慣をつけた方がいい。

2. 「売上を作るプロ」と組む

「販売戦略が苦手」と言ってるってことは、マーケティングやPRが弱い ってことだよね?

だったら、プロに手伝ってもらうのはアリ。

頼むべきプロの種類

分野 役割 こんな人に頼むといい
SNS運用のプロ インスタ・TikTok・YouTubeを伸ばす SNSで売上を作った実績がある個人or会社
広告運用のプロ Facebook/Instagram広告、Google広告で集客 EC売上を広告で伸ばした実績がある人
PRのプロ メディア掲載・インフルエンサー起用 ファッション業界でPR実績のある人
海外展開のプロ 中国・中東マーケティング 現地市場を知ってる人

とくに SNS運用 は、今の時代めちゃくちゃ重要。

単にフォロワーを増やすんじゃなくて、「買う流れを作るSNS運用」 ができる人と組まないと意味がない。

具体的な動き方

1. SNS運用代行 or コンサルを探す
  • Xで「SNSマーケティング コンサル」みたいに検索
  • InstagramやTikTokで売上を伸ばしてるアカウントをリサーチ
  • クラウドワークスやランサーズで「SNS運用の実績がある人」に依頼
2. 小さくテストする(広告 or PR)
  • いきなり大きな金額を投下しない
  • まずは10〜30万円くらい(もっと小さく3〜10万円くらいからテストしてみてもいい)の予算で広告を回してみる
  • 反応を見て、効果があればスケールする
3. インフルエンサー・モデルと組む
  • 「自分で発信が苦手なら、発信できる人に託す」 のも手
  • 自分のブランドに合ったインフルエンサーを探して、コラボする
  • 1回の投稿ではなく、長期的な関係を築く

結論:戦略が苦手なら、プロに任せるのはアリ。ただし、選び方が重要!

  • SNS運用・広告運用・PRのプロと組む
  • いきなり大きく投資せず、小さくテストしながら進める
  • 「どこでどう売れるか」を自分でも把握する

この3つを意識して、しっかり動けば結果が出るはず!

コメント3:

返信が遅くなり申し訳ありません。
おっしゃる通り、プロに任せるにしても、自分自身が売れる仕組みを理解しておくことは不可欠ですね!
たくさんのアドバイス、本当に感謝いたします。

返信3:

そうそう、「プロに丸投げ」じゃなくて、「プロと一緒に仕組みを作る」 って感覚が大事。

とくにアパレルは、マーケティングの強さで売上がガラッと変わる業界だから、数字をちゃんと見ながら試行錯誤していくのがカギになる。

まずは 「どの施策が売上に直結するか」 を見極めながら、小さくテストしつつ進めるのがベスト!

また何か悩んだら、いつでも聞いてね!

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モロフジオ

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はじめまして、モロフジオです。創業30年、4児の父。かつての僕も悩み、助けられたからこそ、今度は僕が力になりたい。あらゆる経営者の悩みをガチで解決するお手伝いをしていこうと思っています。気軽に質問くださいね!

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